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磁石研究室

マグネットバーの選び方 特性仕様

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12000ガウスと14000ガウスはどちらがよいか?

 

 磁石は一般的に強ければ強いほどよいと考えられています。しかし一概に強ければ良いという訳ではありません。磁力線の飛ぶ距離がどこまで遠くに飛んでいるかなどの影響範囲や、表面全体から放たれている全磁束量(Total Flux)も関係し善し悪しが分かれます。
 マグネットバーに至っては吸着する対象物や設置環境の影響によっても変わります。12000ガウスと14000ガウスのどちらがよいかは、下記比較表を参照しお選び下さい。

 

表面
磁束密度
吸着点 微粉
鉄粉
近距離
捕獲力
遠距離
捕獲力
射程
距離
影響
範囲
12000G × × ×
14000G × × ×

 

12000ガウスと14000ガウスは何が違うのか?

 

 磁気特性で言うと表面磁束密度・磁力線・磁界が違います。分かり易く例えるならマグネットフィルター、いわゆる磁気の篩(ふるい)の木目が細目か粗目かの違いです。

 

マグネットフィルター細目マグネットフィルター粗目
magnetfilter

表面
磁束密度
フィルターの木目
12000G 細かい・細い
14000G 粗い・太い

 

12000ガウスと14000ガウスは何が対象か?

 

 指で摘むのが難しい細かいものは12000ガウス。指で摘み上げられる太いものは14000ガウスがお勧めです。どちらも強力に捕獲吸着させることができますので、必ずしも選択する必要が有るわけではありません。

 

マグネットフィルター細目対象物マグネットバー粗目対象物

表面
磁束密度
対象物 目安
12000G 微粉・鉄粉
切子・鉄屑・針
細かい物
小さい物
14000G ボルト・ナット
クギ・クリップ
太い物
大きい物

 

内部構造で磁力線の飛ぶ距離が違うのか?

 

 マグネットバーはステンレスケースに内蔵されたネオジム磁石のN極/S極を反発するように内蔵されています。その内蔵する磁石の厚さが薄いか厚いかで、磁性体を捕獲する影響範囲が変わります。内蔵磁石の厚さが薄い細ピッチの磁力線は低く短く飛んでいます。逆に厚い磁石が内蔵された太ピッチは長く遠くまで飛んでいます。一概に言えば磁力線は長く遠くまで飛ぶ方が、磁力の影響範囲は広いです。

 

マグネットバー02

 

細又は太ピッチかで吸着ヵ所点数が違うのか?

 

 細ピッチは吸着ヵ所点数が多く、太ピッチは少ないです。一概に言えば吸着ヵ所点数が多いほどいいです。

 

マグネットバー
マグネットビューワーを通して見た状態。

マグネットバー吸着点
マグネットバー吸着点
マグネットバー吸着点マグネットバー吸着点
鉄粉を振り掛けて見た状態。

マグネットバー マグネットバー

マグネットバー
マグネットバーを分解した内部の状態。

 

 

 

内蔵する磁石の因数に何か関係があるのか?

 

 バーを並列して複数本組み付ける場合、両端のどちらがN/S極であるか重要です。磁性相性の合った並列組み付けによって強力な磁界フィルターが生み出されます。一概に言えば、内蔵される磁石の数は奇数の方が、偶数よりも磁界フィルターが強力となります。また奇数の方が、組み付けも容易です。

内蔵磁石が奇数の場合

 並列するバーとN/S極が相性良く対面し強い磁界フィルターが生み出されます。複数本でも相性良く容易に組み付けられます。

内蔵磁石が偶数の場合

 並列するバーとN/S極が反発し合い、磁界フィルターが奇数に比べ劣ります。複数本反発し合い組み付けが大変困難です。
※偶数でも相性良く並列対面するよう、両端のN/S極が異なる2つの配列のものを製作することで改善できます。

 

マグネットバー01

 

内蔵磁石 因数 相性 反発抵抗 磁力 捕獲力 組立易さ
偶数 2・4・6・8・12・16 × × × × ×
奇数 3・5・7・9・11・13

 

磁力線はどのように飛んでいるのか?

磁界シミュレーション

 

 細ピッチタイプよりも太ピッチタイプの方が、磁力線がより長く遠くまで飛んでいることが分かります。一方細ピッチタイプの方が、捕獲可能吸着ヵ所点数が多く、総磁束量も高いといことになる事が分かります。

 

内蔵磁石20mm(細ピッチ)タイプ
磁性体吸着射程距離 表面~約20mm

マグネットバー解析

 

内蔵磁石25mm(並ピッチ)タイプ
磁性体吸着射程距離 表面~約25mm

マグネットバー解析

 

内蔵磁石30mm(太ピッチ)タイプ
磁性体吸着射程距離 表面~約30mm

マグネットバー解析

マグネットバー磁力線マグネットバー磁力線
マグネットバー磁力線マグネットバー磁力線
マグネットバーに鉄粉を振り掛け、磁力線を描いた状態。

 

外装のステンレスケースは錆びないのか?

 

 マグネットバーのステンレスケースには、耐食性に優れたSUS304とSUS316又はSUS316Lを使用しています。真水で使う分にはSUS304で十分です。塩分が含むものや薬品に触れる環境の場合はSUS316の方が望ましいです。岩塩や高濃度の塩分が含まれる場合は、SUS316の場合でも錆びる場合があります。

 

外装ケース 耐食性 対象 特徴 SUS304 SUS316
SUS304 真水・無塩 食品工場など一般的に多く使用されています。
SUS316L 塩水・薬品 海水などにも耐えうる耐食性と耐孔食性。

 

製作可能サイズ 丸型

 

 マグネットバーの外装ステンレスケースは、外装直径によって製作可能なサイズと加工可能ネジ穴径が異なります。
参考画像 φ9.5mm・φ25mm・φ50.8mm・φ80mm

 

bar34bar35bar37

 

外装規格 丸型 SUS304 SUS316 SUS316L 最大
ネジ穴
最短
サイズ
最長
サイズ
UND9.5 φ9.5mm - - M4 30mm 4,000mm
NSD10 φ10mm - - M4 30mm 4,000mm
NSD16 φ16mm - - M6 40mm 4,000mm
UND19 φ19mm - - M8 40mm 4,000mm
NSD20 φ20mm - - M8 50mm 2,000mm
NSD22 φ22mm - - M8 50mm 4,000mm
NSD23 φ23mm - - M8 50mm 2,000mm
NSD24 φ24mm - - M8 50mm 2,500mm
NSD25 φ25mm
(標準)
M8 50mm 4,000mm
NSD27 φ27mm - - M8 50mm 2,500mm
NSD28.2 φ28.2mm - - M8 50mm 2,500mm
UND31.8 φ31.8mm - - M10 50mm 3,000mm
NSD32 φ32mm - - M10 50mm 2,500mm
UND38 φ38mm - - M10 50mm 3,000mm
UND48 φ48mm - - M12 60mm 2,000mm
UND50 φ50mm - - M12 60mm 2,000mm
UND50.8 φ50.8mm - - M12 60mm 2,000mm

※○製作可能 ※SUS304Lは取り扱っておりません。

 

公差 直径 100mm 200mm 300mm 400mm 500mm 600mm 700mm 800mm 900mm 1000mm
φ25mm 0.05mm 0.5mm 0.5mm 0.65mm 0.7mm 0.7mm 0.85mm 1.0mm 1.0mm 1.1mm 1.1mm

※寸法公差の指定は特注での製作となります。在庫規格品は上記の公差を満たしておりません。

 

製作可能規格 角型

 

 マグネットバーの外装ステンレスケースは、外装直径によって製作可能なサイズと加工可能ネジ穴径が異なります。


参考画像 10mm・25mm

bar36

 

外装規格 角型 SUS304 最大
ネジ穴
最短
サイズ
最長
サイズ
UNS10 10mm×10mm M4 30mm 4,000mm
UNS15 15mm×15mm M6 40mm 4,000mm
UNS20 20mm×20mm M8 40mm 4,000mm
UNS25 25mm×25mm M8 50mm 4,000mm
UNS32 32mm×32mm M10 50mm 3,000mm
UNS50 50mm×50mm M12 60mm 2,000mm
※○製作可能 ※SUS304Lは取り扱っておりません。